正社員を狙うためのパートという働き方

パートから正社員はあり得る

正社員と非正規の雇用でどちらが優れている、あるいはどちらが望ましいかは一概にいえません。人それぞれの状況によります。しかし、正社員の方が解雇規制などもあるため仕事の安定性があり、非正規に比べて毎年の昇級やボーナスがあるなど収入面でも優れています。また、福利厚生が充実している場合も多く、老後資金として厚生年金などもあてにできるため正社員の方が望ましいという方も多いでしょう。
しかし女性が一度出産などで仕事を辞めてしまった場合、もう一度正社員として復帰することは残念ながら簡単ではありません。そこで、すぐに正社員の職を手に入れることが難しい場合にお勧めの方法が正社員にステップアップするためにパートに就くというものです。

空白期間を作らない重要性

正社員になるためにパートに就くという方法の優れている点は、正社員と比較して簡単に仕事に就くことができるため履歴書の空白期間を空けずに済む点です。正社員として雇用されるということは安定を得られるということですが、それは雇用主の立場からすれば簡単に首を切れないリスクを背負うということでもあります。そのため、この人なら採用しても大丈夫だという安心が欲しいのです。だからこそ履歴書の空白期間は望ましくありません。特に直前に空白期間があった人を雇用することはリスクがあるため、パートでも良いから経歴を入れておくことが望ましいのです。
これは何もフルタイムで仕事をしなければいけないわけではありません。もちろんフルタイムの方がより評価はされやすいですが、子育て期間などであれば限界があります。週に2～3日の勤務や時短勤務などでも構わないので空白期間はなるべく作らないようにしましょう。

職種は選ぶ

ただし空白期間を埋められるのであればどんな仕事でも良いわけではありません。将来的に販売の仕事の正社員に就きたいのであれば、そのような仕事のパートを探すべきです。また、経理や事務の仕事の正社員を狙っているのであればやはり同じ職種のパートを探しましょう。職種以外に、家からの距離や時給などの要素ももちろん重要ではありますが、将来のキャリアプランもよく考えなるべく職種中心で選んだ方が賢明です。

専門家への相談も検討

ただこのようにお伝えしても、例えば週に2日だけの仕事から本当に正社員への道が切り開けるのか不安に思われる方もいらっしゃるでしょう。確かに何もしなくてもパートを続ければ自動的に正社員に登用されるわけではありません。他にも同時並行で資格の取得を行うなどが必要な場合があります。不安であれば、キャリアカウンセラーなどの専門家に相談するのも良いでしょう。