澤穂希に学ぶ女性が輝く働き方

スポーツ会の女王「澤穂希」に学ぶ

女性の社会進出が叫ばれて久しいですが、なかなか思うように進んでいません。しかし、それでも女性の活躍が目覚ましい分野がスポーツ界です。そしてその中でも、15歳の頃から日本代表として活躍しこれまでに史上初となるW杯への6度の出場を果たし、伝説的な活躍をしている澤穂希選手は特に注目の集まる存在でしょう。2015年にはその功績が認められ、タニタ健康大賞を受賞しました。女性の働き方を考える上でとても学ぶところの多い存在です。
特に澤選手の凄いところは、そのコンディショニング能力といえるでしょう。それというのも澤選手は小学校2年生の頃からサッカーを始め、15歳の頃には日本代表入りをしていますが、以後全てのW杯に出場を続けているのです。故障の可能性も大きいサッカーをこれだけ長期に続け、かつ結果を出し続けているのは並大抵のことではありません。

見習うべき自己管理能力

健康でなければ好きなことができないし、そのためには自己管理には気をつけていると澤選手は言っています。とてもシンプルですが、これが澤選手が活躍をし続けている秘密なのでしょう。現役のプレイヤーとして、澤選手はその時間やエネルギーのほとんどを自己管理に費やしています。
例えば食事の際にはその順番にも気を配っていますし、野菜を大量に摂取するよう心がけているとのことです。また澤選手は30歳を超えてからは、アフターケアに割く時間も目に見えて大きくなりました。疲労を蓄積させず故障のリスクを減らしコンディションを常に最高のものにするためです。また筋トレも、サッカーに不要な上半身などのトレーニングは最小限しか行いません。体幹やインナーマッスルなど軸となる筋肉を重点的に鍛えています。
このように極限まで無駄を減らし身体を常に最適な状態にできるよう、細部までこだわった自己管理を続けることが澤選手の底力となっているのでしょう。

チャンスをものにするプレースタイル

そもそもプレイヤーとしての澤選手は、フィジカルやスキルが特別優れている選手というわけではありません。ジャンプ力も持久力もスピードも、プロとしては並です。しかし、例えばピンチのタイミングでは的確に敵の攻撃の起点を潰し、チャンスが来れば最適なタイミングで前線に飛び出しゴールをものにします。試合全体を俯瞰し、場面ごとに何が大切なのかを瞬間的に見極めているのです。
平均的な素質のプレイヤーでありながらこのような活躍ができるのは、必要なタイミングで全力を出せるからであり澤選手の普段からの徹底した自己管理があればこそでしょう。この普段の努力とプレースタイルは、多くの働く女性にとって学ぶことの多いものといえるでしょう。